認識誤れば突然死も…知らないと怖い「狭心症」5つの勘違い

症状によっては軽症でも危険(C)日刊ゲンダイ

 狭心症には、太ももの付け根や手首からカテーテル(細い管)を入れ、バルーン(風船)で狭窄を広げ、ステント(金属の筒)を留置する治療法がある。血液の通り道が確保されるので、息苦しさなどが解消される。その時点で患者は“治った”と思い、薬物治療をやめたり、禁煙を解禁したりする。しかし、これは非常に危険だ。狭窄部分は広がったが、元の原因の動脈硬化は改善されていないからだ。

「狭心症の治療は成功しても、動脈硬化の治療は続けなくてはならないのです」

(3)【心筋梗塞予防だけに注意】
 
 血管は全身に張り巡らされているので、動脈硬化が起こっているのは心臓に続く動脈だけに限らない。

「脳や足の血管に狭窄が起きている可能性がある。脳なら脳卒中、足なら壊死の可能性もある閉塞性動脈硬化症になります」

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