認識誤れば突然死も…知らないと怖い「狭心症」5つの勘違い

症状によっては軽症でも危険(C)日刊ゲンダイ

 心臓だけを考えていたらダメだ。

(4)【左胸が痛むから狭心症】
 
 まず、症状が出る段階まで心臓の狭窄が進んでいないことがある。前述の通り、これは“軽症”という意味ではない。心筋梗塞を起こすリスクは十分にあるので油断してはいけない。また、「左胸が痛い」など“ピンポイントで指させるような痛み”は起こらない。

「もし、患者さんがそのように訴えた時は、肋間神経痛や逆流性食道炎、心因性、血管のけいれんなど、狭心症以外を疑います」

 狭心症の場合、“胸の真後ろ”といった漠然とした場所に症状が表れやすい。

「症状の持続時間が1分以内ということはまずない。一瞬で消えるのも違う。たいてい3~5分。20分以上も、やはり狭心症ではありません」

 痛みの内容は、ズキズキより、圧迫感。締め付けられるような痛み。朝に起こることが多いという。

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