子供が原因不明の痛み訴えたら「強直性脊椎炎」かもしれない

自覚してないこともある(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 高校、大学で緩やかに疼痛が増進しました。でも、2~3日耐えれば元に戻る。若かったこともあり、痛みに目を向けず、無理にテンションを上げ耐えていました。

■社会人3年目の夏、歩行困難になり退職

 しかし、居酒屋のバイトで皿を何十枚も一気に運べない日が出てきたりして、これはおかしいぞという気持ちが強くなってきました。所属していたテニス部のコーチに病院を紹介してもらい、初めて強直性脊椎炎という診断を受けたんです。しかし、認めたくないという気持ちが強く、激痛の日は落ち込むけれど、痛みがない日は普通の生活を送っていました。

 社会人になって病気の急性期を迎えました。痛みの程度を簡単に言うと、思考停止になるほど耐えきれない痛み。信号で立ち止まり、青になって歩きだそうとすると激痛が走りうずくまる。体勢を戻そうとすると、その動作がトリガーになり、痛みの連鎖が始まって動けなくなる。

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