網膜剥離、緑内障…「近視の度数」が強い人に“失明”のリスク

中等度以上なら精密な眼底検査を(C)日刊ゲンダイ

 網膜は、ものを見たり光を感じたりするための器官なので、剥離したときの対処が遅れると失明に至る可能性もある。

 また、強度近視は緑内障との関係も深く、強度近視があると、緑内障の進行が加速しやすい。こちらも、失明の可能性がある重大疾患だ。

「理由ははっきりわかっていませんが、強度近視で眼軸が長く伸びることにより、視神経にテンションがかかって傷みやすくなることなどが考えられます」

 対策として、まずは自分の度数を知ること。度数が「マイナス3D以上マイナス6D未満」は中等度、「マイナス6D以上マイナス10D未満」は強度、「マイナス10D以上」は最強度の近視になる。

「中等度以上の近視なら、1回は精密な眼底検査を受けてください」

 人間ドックや健診での眼底検査は、緑内障発見にはいいが、強度近視による網膜剥離などはチェックできない。精密な眼底検査は、瞳孔を開いた状態(散瞳)で検査する。

3 / 4 ページ

関連記事