夏はカレーやおにぎりも危ない 食中毒“要注意”外食メニュー

生肉をつまんだ箸は焼いた肉や野菜に使わない(C)日刊ゲンダイ

 暑さとともに厄介な食中毒の季節がやってきた。例年、細菌性の食中毒は夏場の7、8、9月が圧倒的に多い。気温が高いので短時間に菌が増えやすく高リスクになる。とりわけ、外食の機会が多いサラリーマンは注意が必要だ。

 食中毒の専門家で、東京家政大学客員教授(食品衛生学)の藤井建夫氏が言う。

「たとえば、ランチタイムに露店の弁当屋とコンビニ弁当だったらどちらを買いますか? 私なら迷わず後者を選ぶ。コンビニは製造環境が衛生的で温度管理も徹底していますから。これに対して、家で作って街角で売っているようなお弁当は、この時季、ちょっと心配。食材は新鮮か、手洗いはしたか、温度管理は――と考えると、出発点の菌の数が全然違う。衛生環境が整っていない分、食中毒のリスクは高い。食中毒防止の3原則は、菌を『つけない、増やさない、殺菌する』ですが、リスクを避ける生活習慣も重要です」

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