涼しい夕方でも油断は禁物…「熱中症対策」4つの落とし穴

水分摂取は万全でも…(C)日刊ゲンダイ

 帽子は熱中症対策に有効だが、汗をこまめに拭き取ることを忘れてはいけない。

■水イッキ飲みは“補給”にならず

「喉が渇いてから飲むのでは遅い」とよくいわれる。さらに、イッキ飲みも対策にはならない。Dさん(40)は買い物に出かける前に1リットルほど水を飲んだが、帰り道、熱中症に。

「イッキ飲みでは水は体内に吸収されません。ペットボトルを持ち歩き、少しずつ飲むことが大事です」

 則岡名誉教授は、「汗をあまりかかない人と、多汗症など汗をよくかく人は、対策に一層努めなくてはならない」と警告する。

 あまり汗をかかない人は、汗腺が正常に働かず、体温調整ができにくくなっている可能性がある。ほかの人以上に意識しての水分摂取が必要だ。

「1時間あたりコップ半分ほどの水を摂取してください。入浴、運動、ウオーキングで汗をかく習慣をつけ、汗腺の機能を鍛えることも忘れずに」

3 / 4 ページ

関連記事