夏こそチャンス 「高血圧の薬」をやめる2つの条件とは

来夏に向けて今から食生活改善(C)日刊ゲンダイ

 朝の血圧測定は、起床後すぐに行ってはいけない。

「起床直後は自律神経が切り替わるので、普通の人でも一過性に血圧が上がります。できるだけ起床後30分以上すぎてから、測るのが望ましい」

 残念ながら、先に挙げた条件を満たしていない人は今夏、薬をやめる、減らすことは難しいが、来夏に向けて今から食生活改善に努めるべきだ。

 ちなみに、薬をきちんと服用し、減塩もしているのに血圧が下がらなければ、「高血圧薬が自分の体にあっていない」「ストレスによる高血圧」「手術で治る高血圧」のどれかの可能性がある。

「降圧薬には(1)カルシウム拮抗薬(2)利尿薬のほか、(3)レニンという血管を締め付けるホルモンを抑制する血管拡張薬などがあります。水分で血管が腫れて血圧が上がる“パンパンタイプ”には、(1)か(2)が、血管を締め付けて血圧が上がる“ギューギュータイプ”には(3)が適切な薬です」

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