水分大量摂取が招く「水毒症」 熱中症対策は“一緒に梅干し”で

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 水毒症になると、初めはイライラして機嫌が悪くなり、ふらつき、めまい、吐き気などが生じる。ひどい場合は、意識を失い、全身痙攣を生じて、昏睡状態になってしまう。意識のない時に嘔吐が起これば、吐瀉物が気管に詰まり呼吸停止を招く。こうなると、死亡リスクがアップする。

 予防するためには、水毒症を招きやすい状況をしっかり把握しておきたい。

 まずは、緊張で交感神経が高ぶり、喉が渇きやすくなって大量の水分を欲する「心因性多飲」が起こっている場合。統合失調症の症状にも「強い喉の渇き」があり、多飲を引き起こすケースもあるから注意が必要だ。

 2つ目は、食あたりなどでお腹を壊している場合。嘔吐や下痢によって体中の水と塩分が大量に排出されるため、喉が渇いて水をたくさん飲んでしまう。

 3つ目は、熱中症になってしまった場合。大量の汗をかいて体内の水と塩分が失われているのに、さらに水を飲むことで血液が薄くなってしまう。

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