甘い飲み物で意識が混濁…「夏のダメージ」が突然死招く

猛暑で体は相当ダメージを受けている(C)日刊ゲンダイ

 加えて、ブドウ糖が吸収されないため、体は「ブドウ糖が足らない」と誤認識し、ブドウ糖を欲するようになる。ブドウ糖=甘いものだ。

「つまり、コーラや缶コーヒーのような糖の多い飲み物を飲みたくなる。その体からの欲求に負けて行動に移すと、危険なのです」

 糖を多く含む飲み物は吸収が早く、血糖値が500~1000㎎/dlまで急激に上昇する。

「すると、ケトン体と呼ばれる毒性を持った代謝成分が血液中に発生し、全身のひどい疲労感、腹痛や嘔吐、意識障害などを起こす。昏睡状態に陥って心機能や呼吸機能が著しく低下し、そのまま突然死に至る可能性もある。『ペットボトル症候群』や『ソフトドリンク・ケトーシス』と呼ばれています」

 水分摂取は、夏を無事に乗り切るための必須ポイントだが、糖尿病の人は、甘味がついた飲み物は絶対にNGだ。

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