残暑を乗り切る正しい「エアコン活用法」3つのポイント

深く良質な睡眠を取る(C)日刊ゲンダイ

 エアコンは、入眠3時間の深部体温を下げるために活用する。人間は「汗」をかいて体温を下げる。かいた汗が蒸発する時の気化熱によって血液の温度が下がり、深部体温も下がる。

■就寝1時間前にエアコンをつけておく

 暑くて寝苦しい夜は温度も湿度も高く、汗をかいても蒸発しづらいため、深部体温も下がらない。そうなると深い睡眠が妨げられる。

「エアコンは、体を全体的に冷やすのではなく、効率良く汗を蒸発させるために使うものだと考えてください。眠る1時間以上前に寝室のエアコンのスイッチを入れ、部屋の建材や寝具を乾燥させておきましょう。枕をひっくり返し、掛け布団をあげて敷き布団を冷気に触れさせておくと、就寝時に汗を吸収しやすくなって深部体温を下げやすくなります」

 寝室のエアコンをつけたら自分は部屋から出て、夕食を取ったり、入浴したりするなど、別の部屋で過ごす。就寝するために体温が上がった状態で冷えた部屋に入ると、熱が奪われて深部体温が下がるのを助けてくれる。

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