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経口投与に代わる試み HIV治療は「レーザー投薬」が最先端

 現在は経口投与されているHIV治療薬を、もっと効果的に体内の必要な場所に投薬するために「レーザーを使う」という最先端の試みが発表され、話題になっています。この方法がHIV治癒の決め手になるかもしれないからです。

 TEDカンファレンス(あらゆるジャンルの第一線のスピーカーが参加する世界規模の講演会)の最新のビデオ配信によれば、この研究を行っているのは南アフリカのレーザー・サイエンティストとして知られるペーシェンス・ムタンジさん。

 薬の経口摂取は現在のところ最も簡便で効果的な方法ですが、胃腸など内臓を経由している間に希釈されます。特に、血液中のHIVウイルスを減らし、CD4細胞を増やす働きがある抗HIV薬は、経口投与の際の強い副作用以上に、HIVウイルスが隠れている体内のリザーバー(貯蓄部位)に届くまでに、大幅に希釈されてしまうという問題があります。

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