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経口投与に代わる試み HIV治療は「レーザー投薬」が最先端

 リザーバーはリンパ節、神経系、肺などにあり、抗HIV薬を投与している間はウイルスは眠っていますが、投与を中止すると再び新たな血液中の細胞に感染する可能性があるといわれています。

 そこでペーシェンスさんが考案したのは、歯科治療などで使われているレーザーを利用し、ウイルスのリザーバーに直接抗HIV薬を投与する方法。HIVに感染した細胞にレーザーで小さい穴を開け、穴が閉じるまでの一瞬に薬を注入するというアイデアは、今はまだペトリ皿上の実験段階です。しかし、「もし将来実用化されれば、HIVの完全な治癒も夢ではない」とペーシェンスさんは語っています。

▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com