気温気圧の変化で起こる「秋の不調」は自律神経を鍛えて防ぐ

涼しくなったのに…(C)日刊ゲンダイ

 血行が悪くなると体中の細胞への酸素や栄養の搬送と老廃物の搬出がうまくいかなくなり、筋肉に疲労物質が蓄積される。ただでさえ気温低下でこわばった肩や腰の筋肉が、さらに硬直。そのことで血管や末梢神経が圧迫され血行不良を増幅し、末梢神経を傷つける。それが痛みなどの体調不良を起こすのだ。

「もうひとつの原因は気圧です。はっきりした理由はわかっていませんが、低気圧にさらされるとヒスタミンの分泌が増えることがわかっています。ヒスタミンは体の外の刺激によって肥満細胞と呼ばれる細胞から分泌され、免疫細胞に指令を出す働きがあります。これが過剰に分泌されると、花粉症のようなアレルギー症状が起きてしまい、炎症作用、血管の収縮、血圧の上昇をもたらします。その結果、不調がひどくなってしまうのです」

■“酔い止め”にも意外な効果が

 むろん、食べ物がおいしい季節だけに食べ過ぎによる胸焼け、胃もたれが不調の原因になる場合もあるが、まず気をつけたいのは天気痛なのだ。

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