老いても避けたい「骨粗鬆症」 知っておくべき判定法と治療法

治療は骨折する前に始めなくてはならない(C)日刊ゲンダイ

 検査の結果、骨折がすでに起こっていれば、すぐに薬物治療になる。ビスホスホネート薬など骨の破壊を抑制する薬や、フォルテオなど骨の形成を促進する薬を用いる。比較的作用がきつい薬だ。

「ごく少数ですが、長期的に使うと“薬の影響による骨折”を起こしやすくなるという副作用があります。ただ、すでに骨折があり、骨密度のYAM値が70%未満の人は、治療しなければ10年以内に6人に1人が“骨粗鬆症による骨折”を起こします」

■家族歴でもリスクに差

 薬を3~5年服用し、骨密度がよくなっていればいったんやめる。そうでなければ、メリットがデメリットを上回るため、継続服薬する。

 骨密度のYAM値が70%未満でも、レントゲンで骨折が確認されなければ、運動療法と食事療法で経過観察をするか、活性型ビタミンDや女性ホルモンの受容体の調整をするサームといった比較的作用の軽い薬を用いる。

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