老いても避けたい「骨粗鬆症」 知っておくべき判定法と治療法

治療は骨折する前に始めなくてはならない(C)日刊ゲンダイ

「69%や68%といった70%に近い数字で50代以下なら、すぐに薬は使いません。年齢が60代以上だったり、YAM値が60%台手前なら、軽めの薬を飲んでもらいます。活性型ビタミンDなどは長期的に飲んでも大きな問題はありません」

 Aさんの母親は、幸いなことにレントゲン検査で骨折が認められなかった。週3回以上プールに通い、既往症はなく、食生活に気を使っていることから、運動と食事はクリア。年齢とYAM値から、活性型ビタミンDなどから始めることになった。

「骨粗鬆症のリスクは家族歴によって大きくなる。家系に骨粗鬆症の人がいれば早めに治療を行います。やせ形、喫煙・飲酒習慣がある人も骨折のリスクが大きいので早く治療を始めることがあります」

 重要なのは、骨粗鬆症の治療は、骨折を起こす前に始めなくてはならないということ。骨折してからでは遅いのだ。

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