サラリーマンは会社の健康診断がありますが、サボっている人が少なくないのも事実。奥さんの健康診断もサポートしてくれる会社もありますが、なければ奥さんは自分で住民検診を受けることになります。自治体からの補助などがあり、安価で受けられますが、肝心の受診率は30~40%と低空飛行。もったいない話です。
今年の予測では、大腸がんにかかる人は13万6000人で、胃がんを抜いて部位別のトップに。食事の欧米化などによって、年々患者数は増えていますし、死亡数は50年前の10倍。そんな現状からも、今井さんの訃報を教訓に便潜血検査を受けることが大切です。
中川恵一・東大医学部付属病院放射線科准教授
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁