がんや糖尿病にも…「いつもの疲労」に潜む重大病のリスク

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「疲労に加え、抑うつ気分、興味、喜び、気力、思考力、集中力の減退、睡眠障害、自分を責める気持ちなどが続けばうつ病の可能性は高い。うつ病と男性更年期障害は別の疾患ですが、最近は相互関係も指摘されています。うつ病の人の男性ホルモンの数値を調べると、低い人が少なからずいるのです」

 男性更年期障害では、下半身の衰えを伴うことも。EDまでいかなくても、勃起しにくい“中折れ”なども含む。

 早期発見かどうかで、天国と地獄に分かれるケースもある。

 Bさん(52)の「疲労」は、ふらつきも目立っていた。階段を駆け上がったり、椅子から立ち上がったりした時、ふらっとする。病院での検査結果は、大腸がんだった。

「疲労、体のだるさ、めまいとくると、貧血が考えられます。男性の貧血は深刻で、臓器からの出血が疑われます。その中でも怖いのは、がんによる出血。男性の5大がんといえば、大腸、胃、肺、肝臓、前立腺がんですが、胃と前立腺は高齢者に多く、肺がんは喫煙者、肝臓がんは肝炎ウイルス保持者に見られる。大腸がんだけが40代以降の年代のだれにでも見られるがんなので、“自分は大丈夫”などと思わないでほしい」

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