がんや糖尿病にも…「いつもの疲労」に潜む重大病のリスク

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 がんの場合、体重減少や、休息しても取れない倦怠感も伴う。大腸のどこにがんができるかで、便に血が混じるといった“目に見える症状”が出にくいことがある。これも覚えておくべきだ。

■「足に重り」は糖尿病?

「体全体も重だるいが、特に足におもりをつけられたようなだるさを感じていた」と話すのは、その後病院を受診して糖尿病が判明したCさん(50)。

 せっかちなCさんは、以前はエスカレーターでダラダラ上るより、階段をサッサと上ることを選択していた。しかしそれも、次第につらくなってきた。

「糖尿病は糖(燃料)をうまく細胞(エンジン)に取り込めない状態です。だからだるいのです。高血糖は脱水を引き起こし、それによって口渇、多飲、多尿という症状も引き起こします。さらに血管や神経が破壊され、失明や腎不全を招きます」

 糖尿病は急激に発症することはないが、血糖値の高さを過去に1回でも指摘されたことがある人は、不規則な生活習慣やストレスなどが加わって、一気に血糖コントロールが悪くなることもある。思い当たる点があれば、すぐに内科で血糖の状態をチェックした方がいい。

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