真似したい伝承療法

宮城県の川口納豆

宮城県の川口納豆(C)日刊ゲンダイ

 宮城県栗原市で生産されている川口納豆。65年の歴史を持つ老舗だ。

 ここでは、近代納豆製法の基礎を確立した「盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)」の故・村松舜祐博士の製法を今も忠実に守っている。

 元来、納豆は稲わらに付着していた納豆菌が大豆に移り、それが発酵することで作られた。ただ、稲わらには納豆菌以外の菌も生息しているため、味にばらつきが出る。

 だが、村松博士は納豆菌だけを純粋培養することに成功し、品質の均一化を成し遂げたという。

 納豆には目がないという、自営業の伊藤大輔さんはこう話す。

「軟らかいけど歯ごたえがあり、後口に香ばしさが残ります。おいしいだけでなく、この夏の猛暑を元気に乗り越えられたのも、納豆のおかげだと実感しています」

 納豆の栄養価の高さは広く知られているが、中高年男性の体が喜びそうなものもたくさんある。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。