ニラの生産量日本一を誇る高知県香南市。そのまま調理して食べてもおいしいが、最近、ちょっと変わったニラの加工品が注目を集め、新たな伝統を築こうとしている。
それが、香南市観光協会オリジナルの「こじゃんと!ニラソース」だ。
その名の通り、香南市のニラがたっぷり入っているのが、最大の特徴。とはいえ、ニラ独特の香りはそれほど強くなく、食べやすくなっている。
このニラソースの大ファンというのが、会社員の平川正義さん。
「野菜炒めなどにかけていますが、食欲がそそられます。猛暑が続いていても、このソースのおかげか、夏バテ知らずです」
滋養強壮食として知られるニラだが、栄養価は実に高い。
まず、ニラ特有のにおいは、「アリシン」という香り成分によるもの。アリシンは、疲労回復に役立つビタミンB1の吸収を促進。また、血流を促進するほか、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを抑え、高脂血症や動脈硬化などを予防してくれる。
ニラは、β─カロテンやビタミンC、ビタミンEも豊富に含んでいる。これらは強い抗酸化作用を持ち、体内の過剰な活性酸素を消去し、脂質などの酸化を防いでくれる。
そのほか、腸内環境を整えたり、免疫力を高めてくれたり、健康維持に大いに役立ちそうだ。
使い方はさまざまで、冷しゃぶや焼き肉のタレにしてもなかなかイケる。
おいしさも、スタミナも大幅にアップしそうだ。
真似したい伝承療法