日本一の茶の生産量を誇る静岡県。さまざまな茶が作られているが、“べにふうき茶”もそのひとつ。
べにふうき茶というと、花粉症で悩む人たちから支持されていることで有名だ。50代の会社員の水沢貴仁さんもそのひとり。
「2年前から飲んでいます。花粉症も楽になりましたが、気のせいか、ぜい肉もつきにくくなったように思えるんです」
あまり知られていないが、べにふうき茶に含まれるメチル化カテキンは脂肪の合成を抑制する作用がある。そのため、脂肪が蓄積しにくくなるのだ。
また、血圧を気にしている人にとっても、メチル化カテキンは頼れる存在になるかもしれない。
アンジオテンシンⅡという物質は、血圧を上げる働きがある。このアンジオテンシンⅡは、アンジオテンシン変換酵素(ACE)によって、アンジオテンシンⅠから作られる。
しかし、ACEの働きを阻害すれば、アンジオテンシンⅡは作られることなく、血圧が上がることもない。
実は、べにふうき茶のメチル化カテキンは、ACEの働きを阻害するといわれているのだ。
そのほか、前述したように花粉症などのアレルギー症状を抑えることなどが明らかになっている。
現在のところ、メチル化カテキンを多く含むものは、べにふうき茶以外、あまり見当たらない。
香りもよく、味にクセもないので、毎日飲んでも飽きないだろう。朝茶は福が増すといわれるが、べにふうき茶は健康を増進しそうだ。
真似したい伝承療法