真似したい伝承療法

青森県の葉つきこかぶ

青森県の葉つきこかぶ(C)日刊ゲンダイ

 かぶの旬といえば、冬。しかし、青森県の野辺地町では、初夏から秋にかけて名産品の“葉つきこかぶ”が栽培されている。

 昨夏、青森県を旅行中、偶然、葉つきこかぶを知ったという会社員の池口直也さんはこう話す。

「夏が旬だというかぶは初めて食べました。地元の人が言うには、これが夏を乗り切る元気のもとだとか。生で食べることにも驚きましたが、とてもおいしかったですね」

 なぜ夏に栽培できるかというと、梅雨明け後に吹く、“ヤマセ”と呼ばれる東風にその秘密がある。

 ヤマセは冷たく、ほかの農作物にとっては敵になるが、こかぶにとっては問題ない。それに目をつけた野辺地町はこかぶの栽培に乗り出し、今では青森の重要な特産物のひとつになっている。

 地元の人に食されている葉つきこかぶは、葉も実も栄養価が実に高い。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。