真似したい伝承療法

青森県の葉つきこかぶ

青森県の葉つきこかぶ(C)日刊ゲンダイ

 葉には免疫力を高めるβカロテンや、抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれている。糖質や脂質の代謝を促進し、疲労回復に役立つビタミンB群が多いのも心強い。

 実の部分には、消化を助けるジアスターゼが多く、胃腸の働きを活発にして食欲を増進させる。カリウムも豊富なので、余分なナトリウムを排出してくれるはずだ。

 食べ方だが、実の部分は手で皮をむき、生のままかぶりつくのがおすすめ。思いのほか甘く、とてもジューシーだ。

 葉は味噌汁の具などいろんなものに応用できる。

 葉つきこかぶの株はますます上がりそうだ。

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宮岸洋明

宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。