ポン酢といえば、高知県では、多くの人が“ゆずポン酢”を思い浮かべるに違いない。
ゆずの生産では、高知県は全国シェアの40%を占める。山間部では昼夜の寒暖差が大きく、それがゆず栽培に適し、良質なものが育つそうだ。
それを使ったゆずポン酢は、ゆずの風味が口に広がり、食欲も増す。しかも、心身の健康を守る成分も少なくない。
ゆずポン酢を使い始めて3年になる会社員の秋山正幸さんはこう話す。
「毎日使っているわけではありませんが、疲労感やストレスが軽くなった気がします。また、ゆずポン酢が関係しているかわかりませんが、50歳を過ぎた今でも、健診で異常はありません」
ゆずに含まれるリモネンなどの香り成分は脳をリラックスさせて、ストレス緩和に役立つ。
クエン酸やリンゴ酸などが多く含まれているのも、ゆずの大きな特徴。これらの有機酸は疲労物質である乳酸を速やかに分解して燃焼させる働きがあり、疲労回復に大きく貢献してくれる。
また、ポン酢の材料の酢にもクエン酸などの有機酸が豊富なので、ゆずとの相乗効果で疲れを吹き飛ばしてくれそうだ。
酢に関しては、メタボの元凶となる内臓脂肪や、血中の中性脂肪を落とすという報告もある。
実際の使い方は実に幅広い。サラダのドレッシングにしたり、炒め物の味付けに使ったり、お好みで利用してほしい。
高知県民ならずとも、ポン酢はゆずを選びたい。
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