真似したい伝承療法

大分県のどんこ

大分県のどんこ(C)日刊ゲンダイ

 大分県を代表する食材のひとつが“どんこ”だ。

 どんことは、晩冬から早春の寒い時季にゆっくりと成長した、干ししいたけのこと。

 傘の開き具合は五~六分程度。丸みを帯びて肉厚なので、歯ごたえ、うま味とも十分だ。ちなみに、同じしいたけでも傘が七分開きで肉が薄いものは“こうしん”と呼ばれ、どんこと比べると、あっさりした風味が特徴になる。

 子供の頃からどんこに目がないという大分県出身の会社員、笠原正治さんはこう話す。
「今も、どんこはよく食べています。体にもいいと聞いていますが、どんこのおかげか、健康診断の数値はいいんですよ」

 実際、どんこなどの干ししいたけの栄養成分は特筆すべきものがある。

 中でもエリタデニンという成分は血液中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすといわれ、血圧低下も期待できる。

1 / 2 ページ

宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。