新潟県魚沼地方といえば、コシヒカリがあまりにも有名。でも、中魚沼郡津南町には、コシヒカリにも負けないほどの甘さを誇るとうもろこしがある。それが「鬼もろこし」だ。
新潟県のアンテナショップで鬼もろこしのスープを購入して飲んで以来、大ファンになったという、自営業の島田智明さんはこう話す。
「これほど甘く、濃厚なコーンスープは初めてでした。甘いものは得意ではありませんが、これは別格です。体にもきっといいと思いますよ」
津南町は高原地帯にあるため、収穫時期の夏場は昼夜の寒暖差が非常に大きい。昼間、鬼もろこしは強い日光を受けて光合成し、豊富なデンプンを蓄える。その一方、朝晩は冷え込み、デンプンの無駄な消費を抑えられるので、甘味が多く残っているのだろう。
鬼もろこしをはじめとする、とうもろこしの栄養価はかなり高い。
まず、カリウムが豊富なので、余分なナトリウムの排出を促し、血圧の安定に役立つ。免疫力や、ストレスに対抗する力を高めるビタミンCも含んでいるので、疲れ気味の中高年にも心強い。
さらに、とうもろこしの黄色の色素は、ゼアキサンチンと呼ばれる、カロテノイドの一種。これは強力な抗酸化作用を持ち、特に目の健康維持に貢献するといわれている。
加齢や活性酸素が原因で起こる白内障などの目のトラブルを心配している人にもおすすめだ。
健康状態が“黄色信号”になる前に取り入れたい。
真似したい伝承療法