真似したい伝承療法

青森県のアピオス

青森県のアピオス(C)日刊ゲンダイ

「青森県でイモといえば、“アピオス(ほどいも)”を連想する人も少なくありません。それほど親しみがあり、味も栄養価も抜群なんですよ」

 青森県出身の会社員、佐々木秀介さんはこう話す。

 アピオスとは、北米原産のマメ科の植物で、地下茎にできるイモが食用となる。日本に伝わったのは明治初期。一説によれば、青森県の農家がりんごの苗木を米国から取り寄せた際、その土中に混入していたアピオスの種芋が自生、繁殖したのが始まりとされている。

 北米では古来インディアンのスタミナ源だったといわれるだけあり、その栄養価は非常に高い。

 同じイモでありながら、ジャガイモと比較してカルシウムは30倍、タンパク質は3倍、食物繊維は5倍、鉄分は4倍を誇る。カリウムやリン、ビタミンCなども豊富だ。

 特にカルシウムは日本人に足りない栄養素といわれている。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。