2つの鼻の穴を区切っている鼻中隔の曲がりが強い症例では、曲がりを治す鼻中隔矯正術も加える。全身麻酔で正味の手術時間は、両側やって20~30分。入院は1週間だ。
一方、慢性副鼻腔炎では、内視鏡でポリープなどの粘膜病変や膿などを取り除く内視鏡下副鼻腔手術(ESS)を行う。
「いち早く2001年に、副鼻腔内の手術器具の位置をリアルタイムで知ることができるナビゲーションシステムを導入(08年に保険適用)しています。常に手術の正確さと安全性を高めています」
ESSの所要時間は1時間15分くらい。肥厚性鼻炎を合併しているケースも多く、下鼻甲介粘膜切除と鼻中隔矯正を同時に行うと1時間半くらいになるという。
一般にESS後の再発率は10%未満とされる。1年内の再発率が65%と高い難病指定の好酸球性副鼻腔炎を除けば、同院の再発率は5~6%だ。
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