来年度からは、再診のたびにいままでよりも大きな額を取られることになります。さほど財布に余裕のない軽症患者は、大病院から締め出されることになりそうです。
とはいえ、大学病院などは、押し寄せる軽症患者に手を焼いています。重症患者の診療時間を圧迫しかねないからです。そのため軽症患者の防波堤として、総合診療科などを設けて対応しているのです。
庶民感覚としては、「貧乏人は出ていけ」と言われているようで面白くないかもしれません。しかし、大病院に行くほどの重症患者になるよりは、ずっとマシだと思って諦めるよりなさそうです。
(医療ジャーナリスト・やなぎひさし)
医療用語基礎知識