医療用語基礎知識

【受診時定額負担】財布と症状の軽い患者は大病院から追い出される

(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 来年度からは、再診のたびにいままでよりも大きな額を取られることになります。さほど財布に余裕のない軽症患者は、大病院から締め出されることになりそうです。

 とはいえ、大学病院などは、押し寄せる軽症患者に手を焼いています。重症患者の診療時間を圧迫しかねないからです。そのため軽症患者の防波堤として、総合診療科などを設けて対応しているのです。

 庶民感覚としては、「貧乏人は出ていけ」と言われているようで面白くないかもしれません。しかし、大病院に行くほどの重症患者になるよりは、ずっとマシだと思って諦めるよりなさそうです。

(医療ジャーナリスト・やなぎひさし)

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やなぎひさし

やなぎひさし

国立大学理工学部卒。医療機器メーカーの勤務を経てフリーへ。医療コンサルタントとして、主に医療IT企業のマーケティング支援を行っている。中国の医療事情に詳しい。