ホモシステインが体の中でうまく解毒されないと、体を錆びさせる「活性酸素」という毒素が増えてしまいます。この活性酸素が体の中で暴れ回り、全身の血管が動脈硬化を起こすのです。
ホモシステインは、肝臓でビタミンB12と葉酸の助けを借りて、「メチオニン」と「システイン」という体に有用なものに分解されて置き変わります。しかし、ピロリ菌に感染した慢性胃炎の患者は、ビタミンB12と葉酸の吸収が悪いので欠乏気味になっています。このため、ホモシステインが分解されず、有害な活性酸素が増えて動脈硬化になりやすくなるのです。
他にも慢性胃炎があると、せっかくビタミンCのサプリメントを飲んでも、胃液の中には有用なビタミンCが分泌されません。糖尿病の血糖コントロールが改善しにくくなったり、血液のがん(胃リンパ腫)や慢性じんましんを招いたりもします。
胃を整えることがレジリエンスを身につける第一歩なのです。
レジリエンス高め若々しく生きる