重大な足のトラブルにも 「ウオノメ」を甘くみてはいけない

軽視するべからず(C)日刊ゲンダイ

 高血糖の状態を知らずに放置していたり、自分の足が持つリスクや血流障害に気づいていない人もいる。たかがウオノメと甘く見てはいけないのだ。

 また、ウオノメを自分で削ることもリスクを伴う。糖尿病や血流障害のある人は、セルフケアで気づかずに傷をつけてしまうことで、そこから壊死や壊疽につながるケースもある。視力の低下や、糖尿病による神経障害を併発して痛みを感じにくくなっている高齢者は特に気を付けたい。

「ウオノメは医療機関で処置をしてもらった方が合併症のリスクは減ります。歯が痛くなったら歯医者に行くように、米国では足にトラブルがある場合は『足科』で診てもらうのが一般的です。ただ、日本ではまだ足を専門的に診る医療機関が少ないので、まずは皮膚科やかかりつけのクリニックで相談してください」

 ウオノメができるには必ず原因がある。セルフケアは控え、特に糖尿病や血流障害などの合併症がある人は、早めにフットケア外来などの足の専門医を探して診てもらったほうがいい。

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