これまでに平均値、中央値について説明しました。今回はさらに進んで、もうひとつの指標を紹介しましょう。中央値というのは、データを小さいものから順番に並べたときに真ん中に位置するデータだと説明しました。今回はそれをさらに進めて、全体のデータの10%とか25%、あるいは75%、90%などの位置を考えてみます。
たとえば「かぜの患者さんの10%が治るのは何日目か」を例に挙げましょう。仮にその日数が1日であれば、10%の人が治る日数である1日のことを「10パーセンタイル」と呼びます。25%の人が治るのが2日であれば、2日が「25パーセンタイル」、75%の人が治るのが2週間であれば、14日が「75パーセンタイル」、90%の人が3週間で治るのであれば21日が「90パーセンタイル」というわけです。
「それが一体、どんな意味を持つのかわからない」という人もいるでしょうから、別の具体例を挙げて説明します。
医療数字のカラクリ