医療数字のカラクリ

パーセンタイルで見えてくるもの

(C)日刊ゲンダイ

 これまでに平均値、中央値について説明しました。今回はさらに進んで、もうひとつの指標を紹介しましょう。中央値というのは、データを小さいものから順番に並べたときに真ん中に位置するデータだと説明しました。今回はそれをさらに進めて、全体のデータの10%とか25%、あるいは75%、90%などの位置を考えてみます。

 たとえば「かぜの患者さんの10%が治るのは何日目か」を例に挙げましょう。仮にその日数が1日であれば、10%の人が治る日数である1日のことを「10パーセンタイル」と呼びます。25%の人が治るのが2日であれば、2日が「25パーセンタイル」、75%の人が治るのが2週間であれば、14日が「75パーセンタイル」、90%の人が3週間で治るのであれば21日が「90パーセンタイル」というわけです。

「それが一体、どんな意味を持つのかわからない」という人もいるでしょうから、別の具体例を挙げて説明します。

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名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」院長、「CMECジャーナルクラブ」編集長。自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員。臨床研究適正評価教育機構理事。7月末に「検診や治療に疑問を感じている方! 医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)を出すなど著書多数。