「ごはんは太る」の常識に待った 炭水化物は冷やして食すべし

冷やご飯は血糖値が上がりにくい(C)日刊ゲンダイ

「ごはんは太る」――。そんな常識に待ったをかけるのが、池谷医院(東京・あきる野市)の池谷敏郎院長だ。

「ごはんは冷やして食べると、レジスタントスターチが発生。体内で消化されづらくなり、太りにくくなります」

 レジスタントスターチは「難消化性でんぷん」ともいい、温かいごはんが冷えた時に現れる。小腸での吸収を減らし、大腸の動きを活発にして、便の量を増やす。いわば食物繊維と同じ働きに変身するという。

「炊きたてのごはんと比べて血糖値が上がりにくく、コレステロールの吸収を抑制し、腸内環境を整えて便秘解消に役立ちます」

 ごはんだけでなく、炭水化物ならばうどんなども冷やせば、レジスタントスターチが発生する。

「ただし、一度冷やしてもレンジでチンして温め直すと、レジスタントスターチは解消してしまいます」

 むろん、食べ過ぎは禁物。ちなみに、炭水化物抜きダイエットは、体に必要なエネルギーを筋肉から補おうとするため、筋肉が減って脂肪が増えるサルコペニア肥満になる恐れがあるという。

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