風邪の発症については4研究の統合解析(解析対象281人、平均32.8~60.9歳)が行われ、運動した人たち134人中50人が発症、運動しなかった人たち147人中75人が発症し、運動をした人たちで27%統計的にも有意に減少しました。
また、風邪の罹病日数については3研究の統合解析(解析対象166人)が行われ、各研究間にばらつきがあるものの、平均3.5日ほど少ないという結果になっています。
解析の対象となったランダム化比較試験の結果の妥当性はあまり高くなく、症例数も少ないため、やや結果を過大に評価している可能性もあり、明確なところは不明ではあります。しかし、普段運動不足の方が、積極的にウオーキングなどに取り組むと風邪予防に効果があるかもしれません。
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