Q
先天性の心房中隔欠損症で、医師から手術を勧められています。現在、目立った自覚症状もなく、日常生活にも支障を来しておりません。正直、手術に対する不安があります。それでも、手術を受けるべきでしょうか。(62歳・男性)
A
心臓は、右心房と左心房、右心室と左心室という4つの部屋に分かれていて、それぞれが太い血管とつながっています。心房は体内から戻ってきた血液を受け取り、心室は体中に血液を送り込む働きをしています。それぞれの部屋の血液が混ざり合ってしまわないように左右の心房の間には心房中隔、左右の心室の間には心室中隔という仕切りがついています。
心房中隔欠損症は、この左右の心房の仕切りに穴が開いてしまっている病気です。機能をカバーするために心臓が肥大したり、肺への血流量が増えて風邪などの体調不良を起こしやすくなります。また、不調をきっかけにして心房細動が起こるケースもあります。仕切りに穴が開いているため、血管内にできた血栓があちこちに飛びやすくなり、脳梗塞にも注意する必要があります。
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