天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」

治療実績を公表しているかチェック

 心臓手術やカテーテル治療では、一般的に術後1年、3年、5年の経過をみて問題がなければ、その後10年は大きなトラブルは起こらないと判断できます。

 高度な治療を受けた後はかかりつけ医に診てもらいながら、1年、3年、5年の経過観察は、治療を受けた病院、もしくは同じような機能を持った病院で、その時点で最適な最新の検査を受けましょう。カラードップラー超音波検査や320列CT、場合によってはカテーテル検査を含めた診察をしてもらってください。

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天野篤

天野篤

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。