真似したい伝承療法

滋賀県の足太あわび茸

滋賀県の足太あわび茸(C)日刊ゲンダイ

 滋賀県の中央部に位置する竜王町。あまり知られていないが、昔から椎茸などの栽培が盛んに行われており、きのこの宝庫ともいえる場所だ。

 中でも、最近、力を入れているのが“足太あわび茸”。足(柄)が太く、海の鮑(あわび)のようにコリコリとした食感が楽しめるため、こう呼ばれている。

 バター焼きや炊き込みご飯にしてもおいしいが、昆布を加えてつくだ煮にしたものが評判だ。滋賀県を旅行したとき、あわび茸の佃煮を食べた会社員の田村正人さんも絶賛する。

「コリッとした噛みごたえが心地よく、昆布の味が染みていてうま味も十分。酒の肴にもごはんのお供にも絶品ですね」

 栄養面でも、足太あわび茸は優等生だ。

 きのこ類の中でも、特にビタミンB群が多い。ビタミンB群は糖質や脂質、タンパク質といったエネルギー源の代謝に深く関係している。もし、ビタミンB群が不足すればエネルギーがうまくつくられず、疲れやすくなり、皮膚や粘膜のトラブルも招きやすくなる。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。