それ以来、ずっと多重焦点コンタクトレンズを使っていて、いまはもう3代目になります。ただ、学生の頃からやっているテニスには向きません。レンズの特性から、相手が打った速いボールに対応できないのです。ボールが動かないゴルフは問題ありませんが、打ったボールの行き先は追えません(笑い)。
順天堂大学で手術患者さんが増えてきたタイミングで、視界の暗さも感じるようになりました。手術室の光量が少し足りないと、手先が見えにくいと思うようになってきたのです。
そんな時に登場したのが、キセノンライトです。手術中に頭に装着するヘッドライトは、それまでハロゲンランプが主流でした。
ハロゲンは少し黄色っぽい光ですが、キセノンは白い光を発します。ハロゲンの2~3倍の明るさが得られるうえ、光を照らす範囲もハロゲンより広いため、視認性に優れているのです。キセノンのヘッドライトのおかげで、暗さを感じることはなくなりました。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」