心臓病は早期に対処を行えば、元通りの生活を取り戻せる病気です。「ひょっとしたら……」と感じたら、早めに循環器内科を受診することをおすすめします。放置しておくと、突然、発作を起こして命に関わる恐れがあります。
患者さんに聞いてみると、大きな発作が起こる前に、心臓から「危険信号」が出ているケースがほとんどです。その典型的な初期症状は、①胸痛②動悸や脈拍の異常③息切れや呼吸困難④むくみ⑤めまい⑥一時的な失神の6つです。
思い当たる場合は、「少し様子を見てみよう」などと病院に行くことを先延ばしにしないようにしましょう。
中でも注意が必要なのは、命の危険があり、最も多くみられる心筋梗塞や狭心症の“サイン”です。典型的な症状として、激しい胸痛が起こります。胸の付近が焼けるように痛んだり、握りつぶされるような痛みが出たり、左の肩や腕、あごやみぞおちに痛みを感じることもあります。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」