また、カテーテル治療を受けた後は、血を固まりにくくする抗血小板剤を一定期間飲み続けなければいけません。血管内に植え込んだステントに、血栓がこびりついて再び血管が狭くなったり、詰まったりすることを防ぐためです。
薬剤溶出性ステントでは、クロピドグレル、塩酸チクロピジン、アスピリンといった抗血小板剤を2種類以上組み合わせ、6カ月は飲み続けることが推奨されています。これは、患者さんにとって大きな負担になります。
血を固まりにくくするので、交通事故や転倒事故を起こして大ケガをしたり、手術が必要な病気を患ったりするようなことになれば、リスクを高めてしまいます。また、消化管からの出血、発疹、食欲不振、肝機能障害、血栓性血小板減少性紫斑病といった副作用もあり、治療の2週間後には血液検査を受けなければいけません。
カテーテル治療を受ける場合、そうしたデメリットもしっかり把握しておく必要があります。
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