病院に行ったときに自分で情報を集めるのも有効です。まず、その病院に長く勤めている職員、それも医療従事者以外、病院のインフラを支えている人たちに評判を聞くのがいちばん正確な情報を得られます。
食堂のベテランスタッフや掃除のおばちゃんに、「自分はこういう病気で診察を受けに来たんだけど、あなたの知り合いの中に、同じ病気の治療をこの病院で受けた人はいますか?」などと聞いてみてください。「それなら、ここはやめておいたほうがいい」とか「ここの○○先生は名医だから、ぜひ診察を受けた方がいい」といったようなホンネが聞けるはずです。
同じように、実際にその病院で治療を受けた患者さんに話を聞いてみる。我々の病院でも、翌日に手術を受ける患者さんのところに挨拶をしに行ったら、「心配はしていません。同じ病室の人に聞いていますから」と言われることがあります。
患者さんは、手術を受けた他の患者がICUから病室に戻ってきて、どんな具合に回復しているかといった状態を目の前で見ています。それだけに、最も正確な情報を教えてくれることでしょう。
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