EPAは血栓の形成を防ぐ作用があり、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの予防が期待されている。長堀さんが「ニシンの山椒漬けは頭にも体にもよい」と言うのは、DHAとEPAによるものだろう。
さらに、ニシンはアミノ酸スコアが100の良質なタンパク源でもある。
また、山椒の辛味成分サンショオールは、胃を丈夫にして食欲を増進し、腸の働きを整える作用があるといわれている。
その昔、会津では貴重な保存食だったニシンの山椒漬けだが、今でも健康状態を良好に保存してくれる逸品に違いない。
(健康ライター・宮岸洋明)
真似したい伝承療法