見えすぎてつらい――。これは、「遠くがすごくよく見える方がいいだろう」などという医師の一方的判断で、強めに矯正を行うことが理由。どこまで見えるようにするかは、患者のライフスタイルや要望によって千差万別なので、手術前にきっちり話し合い、意見を同一にしておくべき。
神経質すぎる人には、見え方が変わるレーシック手術そのものが向いていないこともある。
「コンタクトを使っているが、アレルギーやドライアイでどうしても合わない。そういう人には、レーシック手術はQOLを上げる手段として非常に良い。もちろんレーシック手術だけが近視治療ではないし、ほかの治療法もある。受けた方がいい人もいる一方で、むしろ受けない方がいい人もいる。正確な情報を入手し、メリットを冷静に判断し、技術と実績のある医療機関を選ぶことが最も重要なのです」
感染症、角膜混濁などのリスクも「知っておくこと」としてよく挙げられるが、医療機関の選別によって回避することは十分に可能だ。