鹿児島から南へ約380キロに位置する喜界島。古くから黒糖作りが盛んだが、なかでも“紘二朗黒糖”は栄養価に富み、血糖値が高い人でも安心して食べられると、評判を呼んでいる。
ところで、真の意味での“純黒糖”の色をご存じだろうか? それは、黒ではなく、薄茶色とでも表現した方がいいかも。純黒糖に詳しい「食といのちを守る会」の青木紀代美氏はこう言う。
「純黒糖とは、さとうきびの搾り汁だけを煮詰めて固めたものです。本来はきれいな茶色をしていますが、黒くなっているものはアクが黒く焦げ付いてしまったり、カラメル着色されていたりするからです」
さらに、黒糖を固まりやすくし、増量効果もあるザラメを加えている黒糖も少なくない。
「でも、喜界島の黒糖職人、杉俣紘二朗さんの作る“紘二朗黒糖”は無農薬、無化学肥料で栽培されたさとうきびを使用し、ザラメは一切加えず、昔ながらの製法で作られています」(青木氏)
真似したい伝承療法