真似したい伝承療法

喜界島の紘二郎黒糖

喜界島の紘二郎黒糖(C)日刊ゲンダイ

鹿児島から南へ約380キロに位置する喜界島。古くから黒糖作りが盛んだが、なかでも“紘二朗黒糖”は栄養価に富み、血糖値が高い人でも安心して食べられると、評判を呼んでいる。

 ところで、真の意味での“純黒糖”の色をご存じだろうか? それは、黒ではなく、薄茶色とでも表現した方がいいかも。純黒糖に詳しい「食といのちを守る会」の青木紀代美氏はこう言う。

「純黒糖とは、さとうきびの搾り汁だけを煮詰めて固めたものです。本来はきれいな茶色をしていますが、黒くなっているものはアクが黒く焦げ付いてしまったり、カラメル着色されていたりするからです」

 さらに、黒糖を固まりやすくし、増量効果もあるザラメを加えている黒糖も少なくない。

「でも、喜界島の黒糖職人、杉俣紘二朗さんの作る“紘二朗黒糖”は無農薬、無化学肥料で栽培されたさとうきびを使用し、ザラメは一切加えず、昔ながらの製法で作られています」(青木氏)

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。