真似したい伝承療法

岩手県の甘茶

岩手県の甘茶(C)日刊ゲンダイ

 こうした効果が確認されたことで、甘茶の生産量の大部分は生薬材料として、製薬会社に出荷されているという。

 もちろん、一般にも流通しており、甘茶を飲み、肌のかゆみがとれたり、血糖値のコントロールに役立ったりしたという人は少なくない。

 九戸村の甘茶は農薬や化学肥料を使わずに栽培されている。また、放射能検査も国の基準値よりも厳しく設定した数値をクリアしている。

 毎日のお茶を甘茶にするだけで、健康状態は変わってきそうだ。

(健康ライター・宮岸洋明)

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宮岸洋明

宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。