「野菜は生が一番うまいと思っている人がほとんどですが、乾燥野菜を一度食べたら、その考えも変わると思います」
こう話すのは、乾燥野菜の製造に関わっている農業生産法人オキスの金子幸博さん。オキスは、鹿児島県・大隅半島の中央に位置する笠野原台地にある。水はけのよいシラス台地で、その上には桜島の噴火による肥沃な黒土が堆積し、気候も温暖だ。
「まさに農業にうってつけ。ここで育つ野菜を自然乾燥させています」(金子さん)
地元の野菜を全国に広めたい。でも、生では賞味期限が短い。しかし乾燥させれば日持ちし、流通経路が広がると考えた。
その金子さんのイチ押しが、“乾燥ごぼう”。2種類の食物繊維が豊富に含まれていて、おいしさだけでなく、健康維持にも役立つところがポイントだ。
まず、水溶性食物繊維のイヌリンは腸内で善玉菌のエサとなるほか、糖質の吸収を抑えてくれる。腸の蠕動運動を活発にし、便秘予防にも効果的だ。
真似したい伝承療法