真似したい伝承療法

鹿児島県の乾燥ごぼう

鹿児島県の乾燥ごぼう(C)日刊ゲンダイ

「野菜は生が一番うまいと思っている人がほとんどですが、乾燥野菜を一度食べたら、その考えも変わると思います」

 こう話すのは、乾燥野菜の製造に関わっている農業生産法人オキスの金子幸博さん。オキスは、鹿児島県・大隅半島の中央に位置する笠野原台地にある。水はけのよいシラス台地で、その上には桜島の噴火による肥沃な黒土が堆積し、気候も温暖だ。

「まさに農業にうってつけ。ここで育つ野菜を自然乾燥させています」(金子さん)

 地元の野菜を全国に広めたい。でも、生では賞味期限が短い。しかし乾燥させれば日持ちし、流通経路が広がると考えた。

 その金子さんのイチ押しが、“乾燥ごぼう”。2種類の食物繊維が豊富に含まれていて、おいしさだけでなく、健康維持にも役立つところがポイントだ。

 まず、水溶性食物繊維のイヌリンは腸内で善玉菌のエサとなるほか、糖質の吸収を抑えてくれる。腸の蠕動運動を活発にし、便秘予防にも効果的だ。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。