真似したい伝承療法

香川県のしょうゆ豆

香川県のしょうゆ豆(C)日刊ゲンダイ

 讃岐といえば、うどんが有名だが、地元の人々にとっては、「しょうゆ豆」も親しみ深い一品だ。

 しょうゆ豆とは、焙烙と呼ばれる素焼きの瓦の上で、干したソラマメをこんがりと炒った後、醤油や砂糖、唐辛子などを合わせたタレに漬け込んだ伝承料理のこと。

「子供の頃から、母親に“栄養のかたまりだから”と、おやつ代わりに食べさせられました。しょうゆ豆のおかげか、家族全員、ほとんど病気をしていませんでしたね」と言うのは、香川出身の元山修一さん(42・会社員)。

 実際、しょうゆ豆の主原料のソラマメには、さまざまな栄養成分が含まれている。

 特筆すべきは食物繊維で、これは善玉菌の増殖を活性化し、腸内の不要なものを排出する。腸内環境が改善し、便秘解消にも役立つ。

 カリウムも多く含み、余分なナトリウムを排出し、血圧の上昇やむくみを抑える。ビタミンB群は糖質や脂質の代謝を助けて、肥満を予防し、疲労回復効果も高めてくれる。

1 / 2 ページ

宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。