真似したい伝承療法

島根県のマルベリーグミ

島根県のマルベリーグミ(C)日刊ゲンダイ

地域おこしにより、日本全国でさまざまなものが生産されている。

 その中でも、桑の実の果汁をグミにした“マルベリーグミ”がおいしく、健康維持にも役立つと評判を呼んでいる。ちなみにマルベリーとは、桑の実のことだ。

 マルベリーグミが生まれた島根県江津市桜江町は戦前、養蚕業が盛んだった。蚕は桑の葉を餌とするため、同町では桑の栽培も盛んに行われていた。しかし戦後、化学繊維の普及により養蚕業は衰退し、桑の木だけが残ってしまったのだ。この桑の木をもう一度利用できないかと考え、その果汁をグミにしたのが、「Feセンス」の松崎みゆきさんだ。

「桑の実の果汁には鉄やカルシウム、カリウムなどのミネラルやポリフェノールが含まれています。こうした栄養素をできるだけ詰め込むため、果汁を5倍に濃縮してグミを作りました」

 現代人は慢性的にミネラル不足といわれる。その影響で健康に不具合が出ることも否めない。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。