徹底解説 乳がんのなぜ?

乳房再建手術 全適時に行うか後で行うか

北斗晶と佐々木健介夫妻(C)日刊ゲンダイ

 乳房再建手術は2年前に保険適用になったが、岩平院長の患者の中には、「エキスパンダーを入れたけど、乳房再建手術が保険適用になるまで手術を待つ」と、2年前までの5年間、そのままでいた人もいる。

 乳輪、乳頭の再建は、乳房の膨らみが再建されて1カ月以上経ってからが一般的。乳輪再建は、タトゥー(入れ墨)か、全摘していない側の乳房から乳輪を一部切除し、移植する方法がある。

「タトゥーは、患者さんのもうひとつの乳輪に似るように、何色かのインクを混ぜて色をつくり、入れていきます」

 乳頭は、「全摘していない側の乳房から乳管を数本採取し、神経とともに移殖」「乳房の皮膚を星形に切って組み立てる局所皮弁法」「タトゥー」の3つの方法がある。

 乳輪タトゥーは乳房再建と違い、保険適用ではない。医療機関によって異なり、「ブレストサージャリークリニック」では約20万円である。

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