独白 愉快な“病人”たち

教授に引き留められ命拾い 西城秀樹さん語る2回目の脳梗塞

自宅ではストレッチとボイストレーニングを欠かさない(C)日刊ゲンダイ

 先生の目は正しく、脳梗塞は夜のうちに進行し、翌朝、目が覚めると右半身が動かなくなっていた。対応が早かったのは不幸中の幸い。仕事場で倒れて周りに迷惑をかけずに済みました。入院して5日ほどの間に梗塞は急激に悪化。血液をサラサラにする点滴をしていても、右半身が動かず、ろれつが回らなくなった。

「ラクナ梗塞」という末端の梗塞で運動神経をつかさどる部分に障害が起きたのです。入院中は動けず、テレビを見るくらいで、何も覚えてなかったですね。

 脳梗塞は発症してしまったら一日でも早くリハビリを始めることが必要だそうで、1週間ほどで「リハビリ専門病院」に転院。そこでの1カ月で日常生活をこなせるまでに回復しました。

 とはいえ、僕の目指すところは「今まで通り、年間70本のステージをこなすこと」。そこで次はプロレスラーやアスリートが通う、「リハビリトレーニング施設」に2日に1度、通い始めました。今もプールでウオーキングなどさまざまなトレーニングメニューをこなしています。さらに自宅では、毎朝9時から2時間ストレッチ。さらにボイストレーニング40分を自らに課しています。

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